OracleがInnoDB買収
本当にMickos氏が「歓迎」しているのだとしたら、どうかと思う。
OracleがMySQLを敵として認めたという意味では「歓迎」かも知れないが、今後Oracle経営陣がInnoDB及びMySQLへ影響力を持つのは必至で、この経路で(色々な形で)MySQLをつぶすことも容易となるはずだ。
OracleがOSSへコミットしていることをアピールするパフォーマンスのためだけであれば、買収は大がかりすぎる。
InnoDBとMySQLの契約は来年に更新時期を迎える。OracleではMySQLとの契約を延長するための交渉を行うとしている。
当然、当面は現状の路線を維持するだろうが、数年後にはMySQL社を買収してOracleの簡易版として販売することも十分考えられる。また、GPL版の開発をストップして商用版に注力して、価格を引き上げてMySQLを潰すことも出来るし、どんなシナリオも可能となる。
(現在もMySQL社は、デュアルライセンスモデルの限界からなのか、一年間有効なライセンスとサポートがセットになっサブスクリプションベースのMySQL Networkを展開し始めている。
今までのデュアルライセンス形態で商用版を購入する理由が、ライセンスだけの違いというのはちょっと訴求力に欠ける。)
ちなみに、現在InnoDB社はInnoDB Hot Backupを販売しているが、これをOracleが販売するというのは、ちょっと想像つかないな。