Oracle Database 10g Release 2とPostgreSQL、 MySQLの比較 - Open Source Database製品の適用範囲とは -
Oracle Database 10g Release 2とPostgreSQL、 MySQLの比較 - Open Source Database製品の適用範囲とは -
場所がニューオータニだったので、ここぞとばかりにシューシャイン寄ってきました。多分1年ぶりくらい。
ここ2年間で2,3回しか行っていないので、特に何も言わなかったのですが最近あまり無いメーカーのものだったために何か思い出したのか、最後に「初めてじゃないよね。」
。。。
はい。
次は1年以内に行きます~。
セミナは、よく調べているなあ、という印象。ただ、組織的調査というよりは、若い彼が一人でインターネットや雑誌などで調査したような印象で、
実際に動かして検証というよりは、色々なところで言われている噂や評価を切り貼りした感じです。
例えばMySQLの特徴として、「トランザクション、クラスタリング、および読み取り一貫性を全てサポートするストレージ・エンジンは存在しない。」
という記述を、最後の質疑応答で指摘されていた。もちろんNDBタイプがサポートするのだけど。
おまけに「読み取り一貫性」の所でも突っ込みがあり、ちゃんと答えていなかった。
全体構成は、MySQLとPostgreSQLのアーキテクチャ、歴史、サポート価格、クラスタ構成などをOracleのそれと比較して、
Oracle優位を強調していた。
例えばサポート価格としてMySQLはソフトエージェンシーのサイトから、PostgreSQLはSRAOSS社のサイトから引用して、
Oracleの最下位エディションであるOracle SE ONEのサポート価格と比較していた。
またリソース増加によるスループット向上のベンチマーク結果として、OracleではCPU数が4倍で3.9倍のスループット、
CPU数が32倍で28.5倍のスループットが得られるが、
一方、MySQLではCPU数が4倍で3.2倍のスループット、という日経システム構築2005年9月号,99Pより引用して、Oracleが
リソースを有効に活用出来る旨をアピールしていた。
最後の質疑応答で質問があり、Oracleの方は64bit Windows、MySQLの方はLinux (32bit)であることが判明。
なおかつ、Oracleのベンチマークは社内資料なので公にされていないとのこと。
またMySQLからOracleへのマイグレーションツールを紹介していた。
Oracleは管理面などで優れているのは事実だし、機能などと照らし合わせてもオープンソースのDBMSとマーケットが重なることは
無いと思うのだけど、Innobase社買収といい、このセミナといい、将来の競合/脅威として意識しているのでしょうか。
RACが20年の歴史があるのには、参った。