iPhoneとアメリカと日本
ヨーロッパや、日本や韓国以外のアジアでは、既に携帯電話端末とキャリアの分業が進んでいると聞く。
日本は、完全に携帯電話キャリアが端末をコントロールしている。
キャリアの言う事をそのまま聞いて端末を作るだけで、そこそこ売れるし、キャリアからのインセンティブで商売的には問題が無い(と思われる)ので、日本の携帯電話メーカーの製品企画力、競争力が削がれて、世界のマーケットでのシェアは、既にSamsungにも抜かれてしまった。
(それだけ利益がキャリアに集中しているということ。業界三位のソフトバンクモバイルさえ、例えば携帯事業の売り上げがソフトバンク全体の売り上げの6割を占めてめていた。ソフトバンク中間決算、過去最高の業績〜アジアNo.1のインターネット企業へ)
アメリカは、私の感触では日本とヨーロッパの中間。キャリアのコントロールもまだ残っているけど、SIMフリー携帯電話もそれなりに使える。
で、この記事。
Rauru Blog » Blog Archive » iPhone の深慮遠謀
Publishing 2.0 の Scott Carpによる予測:
* Apple は、全携帯電話市場を制覇しようとしている。
* そのために邪魔になるのはSIMロックだ。SIMロックが撤廃されれば、市場へのキャリアのコントロールは無くなり、Apple は優位な立場で全米統一市場を戦える。
* そのためにAppleは、北米で最も優秀なネットワークを持つ Verizon を切り崩しにかかった。わざと iPhone を二流キャリアの AT&T からリリースし、Verizon ユーザが雪崩を打って AT&T に乗り換えるのを目の当たりにさせ、Verizon を慌てさせ、SIMロック撤廃に追い込もうとしている。
この後のシナリオとして、Rauruさんの予測:
Verizon が切り崩すという目的が達成された今、Apple はいよいよ本当の戦場へと駒を進めることになる。全米市場制覇のために、第二世代として「戦える iPhone」を投入してくるはずだ。もちろんSIMロックフリーで。
日本の状況に例えると、こんな感じか。
- ソフトバンクモバイルからiPhoneが発売された。
- ドコモからソフトバンクモバイルにMNPを利用して大量にユーザが移動。
- 慌てたドコモがSIMロックの解除を容認するようになる。→例えば一定期間が過ぎた端末を無料でロック解除してくれたり、よそで購入したSIMロックフリーの端末持ち込み用に、SMSやMMS、インターネットの接続情報を一般公開したり。
- 日本の携帯電話メーカーは自由競争のもと、数社に淘汰されるが、個性的な端末が増える。
- iPhone第二弾や、NOKIA携帯の日本語版、ソニーエリクソンの日本では売っていなかったモデルなどが、単体で買えるようになる。
- 今までキャリアが独り占めしていた利益がうまく分配されて、端末開発メーカーとユーザーもハッピーになる。
ちなみに、Samsungの804SSを使い続けて一年半、NOKIA E61を使いつづけて一年弱で、そろそろ新しい携帯電話を購入したくなってきた。iPhoneの日本上陸は早ければ一年くらいで実現しそうだけど、そこまで我慢は出来ないので、何か良さそうなブツがあれば、買おうかと。
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